自然の素材を使う木造では、材長6メートルを超える屋根を支えるためには、合掌、トラスのように複数の部材を三角形に組み合わせる手法が合理的である。この図書館の核となるメインライブラリーの2層吹抜けの大空間の屋根は、合掌の構成を基本とする屋根架構である。
合掌を木材、その反力を処理するスラスト材を鋼とし、木材のリズム感、鋼の軽快感を表現した。
スラスト材の鋼は、細い高強度シームレス材(M12,SN490B)を用いているため、弛みのない緊張感を感じることができる。この緊張感は、島根県が主催する「平成30年度しまね景観賞」の
受賞理由のひとつである。
島根県隠岐郡西ノ島町浦郷